本社工場より車で約3分の場所に第二工場があります。右写真はその第二工場内にある倉庫の内部を示しています。社のリスクマネジメントの考えから、既存設備に万一重大な故障が発生した場合、お客様に迷惑をかけないよう最短立上を出来るように用意しています。そのための遊休設備の写真です。以下主要遊休設備について説明致します。
※設備の写真をクリックすると拡大表示します。
400tプレスはナックルジョイントプレスで小物の冷間鍛造や冷間コイニング等に活用できます。ニヤネットシエープの要求に応えられます。100tプレスはクランクプレスでバリ抜きや荒地取及び熱間矯正等に対応が出来ます。
エアードロップハンマーは打撃を与えて熱っした鋼を成形しているため全体の衝撃を受けるアンビルは常に大きな力が加わり、割れる可能性を持っています。この重さはハンマーの公称能力の20倍以上が必要となります。2tでは40t以上が必要となり、もし割れたら一年以上の納期を要するため、このリスクを負うため2基保有しています。
エアードロップハンマーに必要なエアーを発生する装置として、弊社で現在使っている重油燃料のエンジンコンプレッサーと電気式コンプレッサーがあります。エアーが発生できなければドロップハンマーを動かすことが出来ません。このため不慮の事故に備え電気式コンプレッサーを5機保有しています。
前述しましたように2基目のアンビルとフレーム一式です。フレームもラムによる衝撃を受けるため割れ易く、また、手配するのに数ヶ月間必要となります。この対応のため保有しています。
熱間鍛造では材料加熱が必要です。現在3/4t、1t及び1.3tの3ラインは電気式誘導加熱炉になっていますが、これらが重大な故障をした場合相当の期間休止をすることが考えられます。このためいつでも対応が出来るように重油式バッチ炉2基を保有しています。このバッチ炉の能力は最大1.5t/Hです。この他重油式回転炉2基を保有し最悪の事態に対応が可能です。
鍛造の鋼材歩留りを向上させるため型打ちの前工程としてロール機で理想の形状に材料を伸ばす機械です。写真の機械はφ80まで材料を伸ばすことが出来ます。
他にφ50以下の材料に対応出来るロール機も保有しています。
前述した2t用と同様に1t用の予備部品も保有しています。これら全て突発事故に対応するためです。勿論重大な事故が無いように日頃から予防保全に力を入れています。